2010年5月2日

“開院2周年”

お陰様で当院は、開院二周年を迎えることができました。
開院以来毎日多くの患者様にご来院いただくとともに、岡崎市外、愛知県外の遠方からも多くの方々に足を運んでいただき、心より御礼と感謝を申し上げます。
また、医薬品、医療機器関連業者の担当の方々には日々のサポート、ご支援をいただき、あらためて御礼申し上げます。

これからも私をはじめスタッフ一同、患者様によりいっそう満足していただける医療を提供できるよう努めてまいります。
今後とも竜美ヶ丘スキンクリニックを宜しくお願い致します。

※多くの方々から素晴らしいお花をいただき、厚く御礼を申し上げます。

2010年4月25日

“ゴールデンウィーク休診日のお知らせ”

4月28日(水曜日)~5月5日(水曜日)まで“ゴールデンウィーク休診日”とさせていただきます。
今回は、すべてのレーザー機器の点検、調整、メンテナンスなどを行うため、少し長い休診日となります。
※ご不便・ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
※5/6日より通常通り診療しております。

2010年4月22日

☆脱毛

最近、脱毛を希望される方が女性、男性問わず非常に増えてきています。
今回は、脱毛についてお話ししたいと思います。
当院では医療用光脱毛機器『プロウェーブ』を用いて脱毛を行っています。
医療用光脱毛機器『プロウェーブ』は、単波長レーザーと異なり脱毛に効果があるとされる波長帯をスキンタイプや毛質に合わせて選択できる特殊なフラッシュランプ治療器です。

<医療用光脱毛機器『プロウェーブ』の特徴>
☆施術時間がよりスピーディーに。
☆照射面線が広くこれまでの脱毛機より施術時間が短くなります。
☆異なるスキンタイプ(色白から色黒まで)と毛の種類(剛毛/軟毛)にもすばやく対応します。
☆脱毛に効果的な770nm以上の波長を利用し、脱毛効果のある3つの波長を患者様の状態に合わせて安全にプログラムできるのは『プロウェーブ』だけです。
☆ダウンタイム、副作用がほとんどありません。
☆お肌に優しいブロードバンドライトなので、ダウンタイムを気にする 必要はなく、副作用もほとんどありません。
☆美肌・美白効果があります。
☆脱毛後は毛がなくなるために毛穴がふさがり、毛穴が目立たなくなり、 肌のきめが細かくなります。また、肌のくすみやざらつきを改善し、 肌が明るくなるという効果もあります。 ☆肌色や毛質に合わせて設定を変更できるのでより安全な治療ができます。
☆レーザーに比べて照射面積が大きいので、短時間で治療ができます。
☆優れた冷却装置で安全な治療ができます。さらに治療中の痛みを軽減します。

※脱毛は医療行為です。
※当院では、専門的な知識と熟練した技術をもった女性スタッフが施術を行っております。
※従来の脱毛部位(範囲)に加え、デリケートな部位(Vライン、Iライン、Oラインなど)、顔(ヒゲ、うぶ毛など)なども行っております。
※当院では、患者様に安全で効果的に脱毛を行っていただくために、脱毛前後のスキンケア方法のご説明、乾燥・赤み・湿疹・毛のう炎などのお肌のトラブルに対しても皮膚科専門医としてしっかり対応(治療)しております。

☆夏にむけて脱毛されてみてはいかがでしょうか♪。
☆お気軽にご相談下さい。

2010年4月18日

第109回日本皮膚科学会総会(大阪)

今週末は、大阪(大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル)で開催された日本皮膚科学会総会に参加してきました。
この皮膚科学会総会は、年に一度4月に開催され、日本全国の皮膚科医(勤務医、開業医)が一同に集まる最も大きな皮膚科学会です。
学会では、一般皮膚科、皮膚外科、美容皮膚科の最新治療について多くの事を勉強することができました。
特に美容治療の演題(発表・講演)は年々増えてきており、今最も注目されている分野になっています。
美容治療は現在、皮膚科のみならず、それ以外の様々な他科の医療機関で行われてきています。
今回の学会では、美容治療の知識や経験の少ない先生、他科の先生による誤った診断、誤ったレーザー治療によるトラブルについても多くの演者の先生方が警告していました。 美容治療を行う上で最も重要なことは、何よりも正しい診断なのです。 例えば、シミといっても様々な種類のシミがあり、それぞれシミの種類によって治療方法が異なります。
浅い表在性のシミ(アザ)、深い深在性のシミ(アザ)シミと見間違えやすい悪性の皮膚癌など様々です。
それらのシミを適確に診断した上で最適な治療を行うことがとても重要なのです。
現在、シミ治療に対してIPL(光)治療が様々な医療機関で行われています。
IPL(光)治療は、当院でも人気の高いシミ治療です。
しかしIPL(光)治療器の適応となるシミは、表在性のシミ(日光性色素斑、雀卵斑)のみなのです。(中にはIPL(光)治療で消えにくい表在性のシミもあります。この場合、Qスイッチレーザーが必要となります)
IPL(光)治療は、深在性のシミ(アザ)には全く効果がありませんし、使用すべきではありません。
深在性のシミ(アザ)の標準治療は、Qスイッチレーザーなのです。
これは今回の学会でも多くの演者の先生方が強調していました。

当院では、IPL(光)治療器に加え、浅いシミ(アザ)から深いシミ(アザ)まで効果的に治療できるQスイッチルビーレーザーを用いて、患者様のシミ(アザ)の種類(状態)に応じて、また患者様のご希望やQOLに合った最適な治療方法(治療機器)を選択し、治療を行っております。

数あるQスイッチレーザー(アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー)の中でもQスイッチレーザーシミ(アザ)に対して一番効果的だと言われいます。

当院のQスイッチレーザー(ニーク社製最新機種、承認機器)は、太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性色素沈着症に対して保険適応となっています。 この4種類の疾患に対してすべて保険適応となっているレーザーは、Qスイッチレーザーしかありません。

当院がIPL(光)治療器とQスイッチレーザーを導入しているのは、どんなシミ(アザ)でもしっかりと治療できるクリニックでありたいという私の強いこだわりです。

※当院では、来院して下さった患者様に満足していただける安全で効果的な治療をご提案、ご提供できるよう、様々な美容治療について日々勉強し、スキルアップを心がけております。

☆お肌のトラブル(症状)でお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。

2010年4月5日

「アザ」について

最近 「アザ」 のご相談・治療で来院される患者様がとても増えてきています。
今回は、 「アザ」 についてお話したいと思います。
(※HPにも詳しく説明してありますので、参考にして下さい。)

<アザの種類>
【青アザ】
1.太田母斑
通常、顔面の片側性(稀に両側性)に前額部外側、上下眼瞼、頬骨部、鼻(鼻根部正中・鼻翼部)、上顎部など、三叉神経の第1枝、第2枝領域に発生する青色~褐色調の色素斑。
稀に耳介や耳後部にもみられることがあります。
皮膚だけでなく、眼(眼球・眼球結膜)、鼻粘膜、鼓膜、口腔粘膜
(咽頭後壁、口蓋)などにもみられることがあります。
顔面以外にも見られることがあり、肩峰三角部に生じたものは「伊藤母斑」と呼ばれています。
生後まもなく(生後1年以内)または思春期に発症するものが多いです。
20~40歳代に発症することもあり、最高年齢では50歳代に生じた太田母斑も報告されています。
我が国では人口の約0.1~0.2%に見られ、黄色人種に多く、白人には稀です。
自然消退はありません。
レーザー治療が効果的です。

(参考)
後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性両側性太田母斑様色素斑)
主として20歳以上で発症する顔面の色素斑
発生部位は、前額部外側、頬骨部、こめかみ、上下眼瞼、鼻根部・鼻翼部
多くは両側対称性(稀に片側性)にみられます
色調は、灰褐色~紫青色を呈しています
一般に眼球・眼瞼結膜、口腔粘膜の色素斑はみられません
自然消退することはありません
レーザー治療が効果的です
※そばかす(雀卵斑)、肝斑、目のクマなどと見間違えられることが多いです。

2.蒙古斑・異所性蒙古斑
蒙古斑は乳幼児の体幹背面、特に尾仙骨部(お尻)を中心に出現する青色斑で、生後2歳頃までには青色調を増しますが、その後消退し始め、10歳前後までには大部分が消失します。
しかし、約3~4%が成人になっても残存することがあり、「持続性蒙古斑」と呼ばれています。
また稀に、四肢末端、顔面頭部、体幹腹側面などに蒙古斑が生ずることがあり、このような部位に生じたものは、消退化が遅れたり、消失しないため、「異所性蒙古斑」と呼ばれています。


【茶アザ】
1.カフェオレ斑・扁平母斑
出生時あるいは生後早期に生ずる直径約0.2~20cmの境界明瞭で扁平な褐色斑(コーヒー牛乳色の色素斑)。
健常児でも比較的よくみられ、単発のものは約10~20%の人に存在しますが、径1.5cm以上の色素斑が6個以上あれば、「von Recklinghausen(フォン・レックリングハウゼン病)」が疑われます。
我が国では、「von Recklinghausen(フォン・レックリングハウゼン病)」や「Albright(オールブライト)症候群」にみられる色素斑を「カフェオレ斑」と称し、それと臨床的に全く区別ができない色素斑であっても、これらの疾患を合併していない場合は、「扁平母斑」と呼んでいます。
全身のどの部位でも発生しますが、手掌・足底には発生しません。

2.ベッカー(Becker)母斑(遅発性扁平母斑)
思春期前後に生ずる大きな褐色斑で、表面はやや疣贅状(ざらざらしています)。
境界明瞭で、辺縁は鋸歯状を呈しています。
肩甲部から胸部にかけて好発しますが、腹部、四肢にも生じることがあります。
約半数に多毛を伴います。


【黒アザ(先天性色素性母斑)】
生下時より存在する黒色斑として現れますが、新生児期には色素が薄く、茶アザ(扁平母斑)のような褐色斑として見られる場合もあります。
出生時には色調が薄いため気づかず、その後発生したと認識される場合もあります。
色素性母斑の病変部には剛毛が生える場合が多いです。

※黒あざの中には、皮膚癌(悪性黒色腫(メラノーマ:ホクロの癌)など)と非常に見間違いやすい場合もありますので、必ず皮膚科専門医による診察を受けた上で治療することが大切です。

※当院では ダーモスコピー という病変を拡大(10倍)して観察できる拡大鏡を用いて正確に診断した上で、適切な治療を行っております。

【刺青(入れ墨・タトウー)】

刺青とは真皮に色素が埋入(混入)した状態をいいます。
刺青には下記の3種類があります。

1.外傷性色素沈着症(外傷性刺青)
交通事故や転倒などの外傷で傷に砂などの異物が混入したり、鉛筆の芯などが刺さった場合、これらの異物を除去しない状態で傷が閉じてしまう(治ってしまう)と、その異物は真皮内に埋め込まれて残ってしまうため、色素沈着を来してしまいます。これを「外傷性色素沈着症」といいます。
自然消退することはありません。
レーザー治療が効果的です。

2.刺青(入れ墨・タトゥー)
刺青(入れ墨・タトゥー)の除去

3.美容刺青(アートメイク(アイラインやアイブロウに刺青を入れること))
アートメイクの除去

<治療>
太田母斑
Qスイッチルビーレーザー(保険適応)

後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性両側性太田母斑様色素斑)
Qスイッチルビーレーザー

蒙古斑・異所性蒙古斑
Qスイッチルビーレーザー(保険適応:異所性蒙古斑)

扁平母斑
Qスイッチルビーレーザー(保険適応)、切除

黒アザ(先天性色素性母斑)
Qスイッチ/ノーマルモード ルビーレーザー、 炭酸ガスレーザー、 医療用脱毛機器、 切除

外傷性色素沈着症(外傷性刺青)
Qスイッチルビーレーザー(保険適応)

刺青(入れ墨・タトウー)
Qスイッチルビーレーザー

美容刺青:アートメイク(アイラインやアイブロウ)除去
Qスイッチルビーレーザー


Qスイッチルビーレーザー(保険適応)、切除

黒アザ(先天性色素性母斑)
Qスイッチ/ノーマルモード ルビーレーザー、 炭酸ガスレーザー、 医療用脱毛機器、 切除

外傷性色素沈着症(外傷性刺青)
Qスイッチルビーレーザー(保険適応)

刺青(入れ墨・タトウー)
Qスイッチルビーレーザー

美容刺青:アートメイク(アイラインやアイブロウ)除去

☆アザでお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。

2010年3月31日

スタッフ勉強会

当院では、スタッフの知識や技術力の向上のため、定期的(毎月数回)に様々な内容について勉強会を行っています。
患者様に処方する薬の作用機序や効果、傷・やけどのケア、美容治療、コスメなど各専門の業者の方に来ていただき勉強しています。
先日は、当院で人気のコスメ (ビタミンC誘導体、APPS、フラーレンなど) の製造・販売元であるI.T.O社の担当者を招いて勉強会を行いました。
また4月から肝斑治療の一つとして『トラネキサム酸のイオン導入』、毛穴治療の一つとして毛穴の引き締め効果のある今話題の『グリシルグリシン(整肌保湿成分)のイオン導入』を導入することになり、製造・販売元の岩城製薬の担当者の方にもスタッフトレーニングに来ていただきました。
『トラネキサム酸のイオン導入』、『グリシルグリシン(整肌保湿成分)のイオン導入』に関しましては、当院に治療に通って下さっている患者様には、ご紹介させていただき、既にかなりご予約もいただいております。
※4月よりイオン導入の施術メニューに加わり、施術できますのでご興味のある方はお気軽にご相談下さい。
<料金>
☆トラネキサム酸イオン導入:5250円(税込み)
☆毛穴引き締めイオン導入(グリシルグリシン):5250円(税込み)

※当院では、患者様に安全で効果的な最新治療をご提案・ご提供するため、私をはじめスタッフ全員が正しい知識と確かな技術を習得できるよう日々勉強しております。

※開院以来、毎月東京や大阪からスタッフのトレーニングに来て下さっている業者さんにはいつも感謝しております。
患者様や業者さんにはいつも美味しいお菓子をお土産にいただき、私をはじめスタッフ一同お礼を申し上げます。
先日は、患者様(S様)から私の大好きな「ねんりん家のバームクーヘン」をお土産にいただきました。
スタッフみんなで美味しくいただきました。いつもお心遣い有難うございます。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

トラネキサム酸、グリシルグリシンの
イオン導入の勉強会
コスメの勉強会
ねんりん家のバームクーヘン

2010年3月14日

レーザーセミナー(名古屋)

今日は、レーザー治療で有名な 「葛西形成外科院長 (大阪)」 葛西 健一郎先生が主催のレーザーセミナーが名古屋で開催されたので、後輩を連れて勉強に行ってきました。
我々レーザー治療を行う医師にとってのバイブル「シミ治療」の著者です。
数年前に私はこの本を読んで感銘を受け、何度も何度もぼろぼろになるまで繰り返し読んで勉強していました。
是非葛西先生のレーザー治療をこの目で直に見て直接指導を受けたいと思い、葛西先生に直接お願いして開業前に見学させて頂いたことがあります。
それ以来、葛西先生がご講演される学会、セミナーにはほとんど足を運んで勉強してきました。 今でも治療に難渋した時には葛西先生に相談させて頂くこともありますが、私のような一開業医に対してでもいつも親身になって相談にのって下さり、適確なアドバイスを下さります。
葛西先生は、私にとってレーザー治療の基盤を作って下さった師匠なのです。
今日は、当院でも非常に多い ホクロ、 イボ、 皮膚のできもの、 シミ、 あざ、 入れ墨、 脱毛レーザー治療 について葛西先生をはじめ多くの先生方と意見、情報交換をすることができ、また私が日頃行っているレーザー治療が間違っていないことも再確認でき、とても有意義な勉強をすることができました。
当院では、葛西先生が日頃治療で使用されている炭酸ガスレーザー、Qスイッチルビーレーザーと同じ機器導入しており、治療を行っております。
葛西先生のレーザー治療の症例数、経験には足下にも及びませんが、これからも熱意をもって治療に臨み、葛西先生に教えて頂いた“葛西イズム(リアルな治療)”を胸に刻み、来院して下さる患者様に満足していただけるクリニックを目指して一生懸命頑張っていきたいと思っております。

「葛西形成外科院長 (大阪)」 葛西 健一郎先生
“勉強熱心な私の後輩” 
愛知医科大学皮膚科 佐久間 優先生

2010年3月11日

先輩医師との食事会

昨日は、私が研修医時代から大変お世話になっている緒先生方との食事会でした。
私が医師(研修医)として初めて勤務した中部労災病院で、私に一から指導して下さった指導医の先生方と研修医として一緒に頑張った後輩です。
研修医時代は、内科、外科、救急、麻酔科、整形外科、小児科、産婦人科、耳鼻科、眼科、形成外科、皮膚科など様々な科の全科ローテート研修を通じて、多くの指導医の先生方の指導の元、医師として大切な事を沢山教えて頂きました。
研修医の頃は毎日本当に忙しく大変でしたが、私にとって医師としての基盤を築くことができた貴重な3年間でした。
今では諸先生方は皆、病院を変わられ、またご開業されている先生もお見えになり、昨日は緒先生方と各科の情報交換や近況報告などしながら懐かしい昔話を交え、楽しい一時を過ごすことができました。
先生方に教えて頂いたことを活かして、これからも一生懸命頑張っていきたいと思います。

焼肉「叙々苑」

左から福岡敏先生(ふくおか耳鼻咽喉科院長・東海市。)、長谷川隆先生(はせがわクリニック院長・春日井市。私に形成外科を一からご指導頂いた尊敬する恩師)、竹内直秀先生(竹内クリニック院長・名古屋北区)、海田健宏先生(かいだ耳鼻咽喉科院長・名古屋西区)、渡辺拓先生(海南病院皮膚科部長)、秋田学先生(中部ろうさい病院耳鼻科、研修医時代の後輩)

2010年3月8日

「美容皮膚再生療法セミナー(東京)」

昨日は、東京で行われた「美容皮膚再生療法セミナー」に行ってきました。
様々な最新の皮膚再生療法について第一線でご活躍されている先生方の発表を聴いて勉強してきました。
皮膚の再生(若返り)には、様々な 成長因子(グロースファクター Growth Factor(GF)) が重要な役割を果たしています。
成長因子(GF) とは、細胞の表面の受容体と結合し、細胞の増殖または分化を促すタンパク質です。
<体内における 成長因子 の役割>
・細胞間の化学伝達物質としての役割
・あらゆる細胞活動のスイッチ的役割(オン・オフ両方の働き)
・細胞の成長率を上げる役割
・細胞分裂、細胞と血管の新生、コラーゲンとエラスチンの生成と配給に関与

成長因子(GF) には数多くの種類が存在しますが、その中でも皮膚の再生に最も重要な働きを果たしているのは、主に上皮成長因子(Epidermal Growth Factor (EGF))と線維芽細胞成長因子(Fibroblast Growth Factor (FGF))です。
現在、難治性皮膚潰瘍の治療薬にもこの成長因子製剤を含んだ医薬品が認可されており、治療現場で幅広く使用されています。
<上皮成長因子(EGF)の効果>
・しわの改善
・しみの除去、美白効果
・血流改善、血管修復効果(血色の改善)
・細胞の成長を約284%促進(皮膚治癒促進)
・紫外線などの有害物質からの皮膚の防御 など。
<線維芽細胞成長因子(FGF)の効果>
・コラーゲンやエラスチンを生成促進(皮膚の張りをもたらす)
・創傷治癒促進(傷の治りを早くする効果)など。

皮膚老化(skin aging)と創傷治癒(wound healing)は皮膚の損傷過程が同一のため、多様な 成長因子(GF) が十分であれば皮膚老化も遅くすることが可能なのです。

現在様々な 成長因子(GF) 製剤が存在しています。
その中でも今回高い効果を実証した最新の成長因子(GF) 製剤“BENEV社製(米国)の成長因子製剤”には、このEGFとFGFをはじめ様々な美肌栄養エッセンスがバランス良く含まれています。
米国のFDA(アメリカ食品医薬品局 / 日本の厚生労働省にあたる)が承認している信頼性・安全性の高い 成長因子(GF) 製剤です。
当院ではこのBENEV社製の 成長因子 を近日導入する予定です。
使用方法は、単純塗布でも効果はありますが、 ダーマローラー を用いることで皮膚への浸透力が格段に高まり、効果的に皮膚を再生してくれます。
ダーマローラー療法 とは、約200本の極微細な医療用特殊ステンレススチール製針でできたローラーを肌表面の上で転がし、表皮の角質と真皮に微細な刺し傷(穴)を開けることでコラーゲンの増殖・新生を促す治療です。【コラーゲン増殖療法】
この微細な刺し傷(穴)に対し、肌本来がもっている傷を治そうという生理的な創傷治癒反応が起こります。
その結果、様々な増殖因子が分泌され、線維芽細胞がコラーゲンの増殖・新生を促すという自己コラーゲン増殖・新生のサイクルが構成されます。この ダーマローラー療法 の際にさらに 成長因子(GF) を塗布することで皮膚の再生力がよりいっそう高まるのです。
その他に成長因子(GF)は、 光治療 レーザー治療 ケミカルピーリング などの治療と併用することで、各治療の効果をより高めて皮膚を再生(若返り)を促してくれます。
またプラセンタにも皮膚再生に重要な 成長因子(GF) である上皮成長因子(EGF)と維芽細胞成長因子(FGF)などが豊富に含まれていますので定期的に注射や内服することで皮膚を再生し、皮膚老化を予防してくれます。
当院でも人気の血小板注入治療「セルリバイブジータ」にも、 成長因子 は応用され用いられています。
血小板注入治療とは、自分の血液を用いて肌の再生を促す、最先端のシワ・たるみなどの治療方法です。
もともと血液に含まれている血小板や白血球は体に出来たキズを治す働きをしている細胞です。その血小板と白血球を濃縮し併用で用いることで、ヒトが本来持っている自然治癒力・組織再生力を最大限に引き出すことが可能となり、この治療方法が生まれました。
セルリバイブジータとは、従来の血小板注入治療(セルリバイブ療法)に医薬品として認可されている細胞成長因子(線維芽細胞成長因子(FGF))を添加することで皮膚の再生力をより強力に高めてくれる治療です。

さらに昨日のセミナーでは、今話題の最新の皮膚再生療法『CELL-GROWTH セルグロース』について、全国に先駆けて導入された「たかみクリニック(名古屋)」(院長) 高見 薫先生のご講演も聴くことができました。
自分の細胞を極一部取り出し(採取)、大量に培養した後、自分の肌に戻すという画期的な魅力ある治療です。
しかしまだまだ課題点も多く、今後当院でも導入するか慎重に検討している状態です。
このように現在美容治療の流れは、皮膚の再生療法に向かっています。
今後さらに様々な方法で再生療法は開発され進歩していくことでしょう。
高見先生と血小板注入治療やセルグロース治療について貴重な情報交換もでき、有意義な一日でした。

このところ毎週東京に勉強に行っていたため、さすがに疲労もピークに達してきましたが、疲労回復に非常に良く効く院長オリジナルの 疲労回復カクテル点滴 をスタッフに打ってもらって頑張っています。(苦笑)
今月は美容治療のセミナーが多く、休日返上で勉強してきます。
今週末は、私にレーザー治療の基礎を築いて下さった葛西形成外科(大阪)院長 葛西健一郎先生のレーザーセミナーに行く予定です。また随時ブログでご報告させていただきます。

2010年2月28日

『レディエッセ』(京都)

今日は、当院でも人気の注入剤  “長期持続型皮膚注入剤” 『レディエッセ』 の個別指導に受けるため、京都の長岡にある「いわきクリニック形成外科・皮フ科」に勉強に行ってきました。
指導して下さった先生は、『レディエッセ』を用いた注入剤のエキスパート 「いわきクリニック」(院長) 岩城 佳津美先生です。
『レディエッセ』とは、歯や骨を形成する「カルシウムハイドロキシアパタイト」を主成分にした最新の皮膚注入剤です。粒子がとても柔らかいので、皮膚に良く馴染み、自然な仕上がりになります。
Bioform社(米国)が開発した、非毒性、非抗原性、非発癌性、非アレルギー性の皮膚注入剤。 FDA(米国食品医薬品局)、CE(ヨーロッパ販売承認)、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)承認の安全性・信頼性の高い製品で、世界10ヵ国以上で100万本以上が使用されています。 <レディエッセの特徴>
①レディエッセの主成分は、歯や骨を形成する「カルシウムハイドロキシアパタイト」
②注入後、線維芽細胞がコラーゲンを生成するため効果の持続性に優れています
③カルシウムハイドロキシアパタイトは生体分解性物質で、徐々に体内に吸収されます
④約18ヶ月効果が持続(長期持続型皮膚注入剤)
⑤安全性・信頼性が高く(FDA、CE、KFDA 承認)、効果が長持ち(約18ヶ月持続)
⑥深いシワ(ほうれい線・マリオネットライン)、プチ整形(鼻・顎・頬などの輪郭形成)に最適 ⑦ヒアルロン酸等より少ない注入量で同等の効果を発揮します
⑧非動物由来の成分なので、皮内テスト不要でアレルギー反応も起こしません。
<適応>
・シワ治療(深いシワ):
口の横のシワ(ほうれい線・鼻唇溝)、口元のシワ(マリオネットライン)
・プチ整形(輪郭形成):
鼻(隆鼻:鼻筋を通す、鼻先を高くする)、下顎(下顎をとがらせ手前に出すことでよりフェイスラインを整える。下顎のラインを整えフェイスラインを整える)、頬の凹みを整える など。


※当院では既にレディエッセ導入時、注入剤のエキスパート(米国)Dr.Ashish BhatiaとDr.Jeffery Hsuによる直接技術指導を受け、「レディエッセ」の講習を修了しております。


今日は経験豊富な岩城先生のご指導の元、実際のモニター患者様への注入を行いながら、より効果的な注入(治療)方法についてマンツーマンで技術指導をして頂きました。

※当院では、常に最新の情報(知識)を入手(勉強)し、安全で効果的な確かな治療技術(スキル)を身につけるために学会やセミナーに参加するのはもちろん、様々な治療のエキスパートの先生方の元に直接足を運んで勉強し、さらなる技術力向上(スキルアップ)を目指して励んでおります。

※岩城先生、今日はご指導頂きまして、誠に有難うございました。

☆帰りに私の大好きな「鍵善良房」のくずきりを食べて、スタッフのお土産に「よーじや」のあぶらとり紙を買って帰りました。

☆疲れましたが、充実した一日を過ごすことができました。
 明日からまた頑張ります!。

「いわきクリニック」(院長)岩城 佳津美先生

「鍵善良房」のくずきり