2011年3月13日

教授退官パーティー

今日は、私が開業前まで所属(勤務)していた愛知医科大学皮膚科の教授 玉田康彦先生の退官パーティーに行ってきました。
玉田先生は、私が皮膚科医として入局して以来、長年にわたって皮膚科医として一からご指導頂いた私の恩師なのです。
非常に厳しい先生でしたが、我々医局員に対してとても親身になってご指導下さりました。
玉田先生の下で皮膚の発疹の見方(診断)から治療、研究、論文作成、学会発表など多岐にわたり、基礎から臨床までみっちり鍛えて頂きました。
今の自分があるのは、玉田先生のお陰だと本当に感謝しています。
玉田先生はお洒落で格好いいので、我々医局員の憧れの存在なのです。(“チョイ悪オヤジ”と呼ばれているんです。笑)
今日は久しぶりに同僚にも会えて、懐かしい昔話や近況報告などを交えながら楽しい一時を過ごすことができました。
玉田先生に教えて頂いたことを活かして、これからも来院して下さる患者様のために、一生懸命頑張っていきたいと思います。

玉田康彦先生御侍史

長い間本当にお疲れさまでした。
長年にわたりご指導頂き、ありがとうございました。
感謝の気持ちを込めてお礼申し上げます。

愛知医科大学皮膚科教授 玉田康彦先生

2011年3月6日

クリニック見学(さかえクリニック)

今日は休診日を利用して、さかえクリニックに勉強に行ってきました。
私は開業するまで、大学病院で勤務する傍ら、週末はさかえクリニックで副院長として勤務していました。
院長の末武先生は、長年にわたって美容治療を一からご指導いただいた私の最も尊敬する恩師なのです。
末武先生には、美容治療の基礎から実際の治療まで本当に多くのことを教えていただきました。
開業後も色々相談にのっていただいています。
今日は朝から晩までみっちりと美容治療を見学させていただきながら、多くの事を勉強することができました。特に当院でも人気の高いフラクショナルレーザーによる最新美肌治療では、安全でより効果的な治療方法を教えていただきました。
久しぶりにかつての古巣に戻って、初心にかえって勉強することができ、とても有意義な一日を過ごすことができました。
あの頃は平日は大学病院、土日はさかえクリニックで勤務しており、ほとんど休みなく働いていました。とてもハードでしたが、あの頃の経験があったからこそ、今の自分があるのだと考えています。
今こうして私が美容皮膚科医として仕事ができるのは、末武先生ならびに奥様の値恵子さん、スタッフの皆さんの温かいご指導、サポートのお陰だと心からお礼と感謝を申し上げます。
※これからも私をはじめスタッフ一同、患者様によりいっそう満足していただけるクリニックを目指して日々一生懸命頑張っていきたいと思います。

2011年3月2日

こだわりの治療Vol.3 『毛孔性苔癬(毛孔性角化症)』

今回は、とてもご相談の多い毛孔性苔癬(毛孔性角化症)についてお話ししたいと思います。
毛孔性苔癬(毛孔性角化症:毛穴のボツボツ)とは、肩から二の腕、上背部そして太ももに見られる毛穴に一致して、褐色の硬く触れる丘疹(ぶつぶつ)が多数見られる病気です。
1個1個は直径1~3mmと細かいのですが、ざらざらとした感触があり、特に夏に腕を出す衣服を着るようになると、気になって受診される女性が多くなります。
男女ともに見られますが、女性の方が気にするためか、受診するのは圧倒的に女性が多い病気です。
小児期から発症し、思春期頃に目立ってきます。教科書的には、多くは年齢とともに自然に消えてゆくと記載されていますが、やや目立たなくはなってきますが、なかなか完全には消えないことが多いです。
原因は不明ですが、家族内で見られることも多く、優性遺伝が考えられています。
毛孔性苔癬は毛穴の出口が広がっていて、そこに褐色の角質が充満している状態がこの病気の本態です。
毛孔性苔癬では角質とともにねじれた毛が毛穴のなかに詰まっています。

※顔面毛包性紅斑黒皮症(北村)を合併することがあります。
<顔面毛包性紅斑黒皮症(北村)>
耳前部から頬にかけて対側性にみられる紅褐色局面
毛孔性苔癬にしばしば合併します。

治療について:
一般的な治療は、角質を溶解させるサリチル酸ワセリンや尿素軟膏を塗る治療が行われてきましたが、なかなか満足できる効果は現れませんでした。
最近では、この病気の本態である毛穴に詰まった角質を除去する目的でケミカルピーリングを行ったり、毛穴に詰まったねじれた毛を除去する目的で脱毛機器を用いて治療することでかなり効果を上げることができるようになってきました。
以前は、当院でもケミカルピーリング脱毛機器を用いて治療してきました。
しかし、実際にこれらの治療では限界もあり、治療効果を出すにはかなりの治療回数が必要になってきます。
そこで当院では様々な治療方法を調べて検討に検討を重ねてきました。
たまたま当院のスタッフ数名に毛孔性苔癬を認めたため、治療モニターとして協力してもらい、様々な各治療を試して、それらの治療効果を分析・検討することができました。
その結果、治療効果および治療回数共に一番優れていた治療がダーマローラー治療でした。
何故、毛孔性苔癬ダーマローラー治療が効くのかというしっかりとした詳しい作用機序はまだ解明されていません。
私の個人的な考えを述べさせて頂きます。(※これはあくまで私個人の考えですので、ご了承下さい。)
毛孔性苔癬の本態は、角質とともにねじれた毛が毛穴のなかに詰まっている状態です。
ダーマローラー治療によって、病変部に微細な刺し傷(穴)を明けることで、毛穴の中に詰まった角質とねじれた毛が外に少しずつ排出されていくのだと思います。 また、この微細な刺し傷(穴)に対し、肌本来がもっている傷を治そうという生理的な創傷治癒反応も合わさって起こった結果、治療部(病変部)の皮膚のざらざら感がなくなり質感も改善していくと推察されます。
当院では毛孔性苔癬ダーマローラー治療をより高い治療効果を出すために、改良に改良を重ねて現在の治療方法に辿り着きました。
治療効果を出す上で重要な点は、ローラーの針の種類の選択、ローラーにかける力(圧力)、ローラーを転がす方向、エンドポイント(1回の治療をどの程度まで行うか。治療を終えるタイミングの見極め)、アフターケアなどの様々な点を個々の患者様の肌質や症状、程度に応じて決定して治療を行うことです。
尚、ダーマローラー治療によって毛穴の中に詰まった角質は除去されて皮膚のざらざら感は改善しますが、排出された毛が気になる場合には、ダーマローラー治療が終わった後に脱毛機器によって脱毛を行います。

※治療効果には個人差があります。

ダーマローラー治療による毛孔性苔癬治療は、現時点では最も効果的な治療だと考えています。
今後もさらなる治療効果の向上を目指して、勉強していきたいと思います。

☆毛孔性苔癬でお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。

2011年2月27日

第16回日本抗加齢美容医療学会(東京)

今週末は、東京で開催された日本抗加齢美容医療学会に行ってきました。
最新の基礎研究に基づいた再生療法やフラクショナルレーザー治療について、多くの先生方の発表を聴いて勉強することができました。
同じ治療方法、同じ機器を用いて治療したからといって、必ずしも同じ治療効果(結果)が得られるとは限らないのです。
重要なのは、個々の患者様の肌質や症状(状態)をしっかり見極めて正確に診断した上で、患者様おひとりおひとりに合った効果的な治療方法(機器設定)を選択し、しっかりとした技術をもって治療を行うことだと考えています。
当院ではできるだけ多くの学会やセミナーに参加して様々な疾患についての知識を深め(診断能力の精度を高める)、最新の治療を勉強しています。さらに各治療のスペシャリストの先生のもとに足を運び、治療技術の向上(スキルアップ)に努めています。
今年も色々な先生の技術を学ぶため、クリニック見学を予定しています。
これからも当院を訪れて下さる患者様に満足していただける医療を提供できるようスタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。
※お肌のトラブルでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。

※昨夜は、美容外科医の友人と会って一緒に食事に行ってきました。
友人のおすすめの「トマトのすき焼き」のお店に連れていってもらいました。
実は私はトマトが大の苦手で、正直ほとんど期待していませんでした。でも食べてみると、美味しくてびっくりしました。うまれて初めてトマトを美味しく感じることができました。
(※トマトが苦手な方は、是非試してみて下さい。)

☆日本料理『三田 ばさら』
ミシュランにも掲載されているお店だそうです。
お店は満席でした。

シメのパスタも絶品でした。

2011年2月17日

スタッフ勉強会

今日は、東京から資生堂と岩城製薬の美容部門の担当者に来ていただき、勉強会を行いました。
内容は、当院でとても好評なトラネキサム酸とグリシルグリシンのイオン導入と最新のホームケアコスメについて講義をしていただきました。
イオン導入とは、単純塗布ではなかなか浸透しにくい有効成分(水溶性ビタミンC、トラネキサム酸など)を電気の力を用いて肌の深部にまで効率良く浸透させる方法です。
トラネキサム酸は美白・保湿効果、グリシルグリシンは毛穴を引き締める効果があります。
これらの美肌薬剤をイオン導入することで単純塗布と比べて、数十倍浸透させることができます。
当院では、主に様々な美肌治療( ライムライトジェネシスタイタンケミカルピーリングスムースビームダーマローラーフラクショナルレーザー など)の施術後に、患者様の症状に合った最適な美肌薬剤を選択してイオン導入を行っております。(イオン導入単独で行うより効果的です。)
☆ご興味がございましたら、お気軽にご相談下さい。

※当院では、患者様に安全で効果的な最新の医療(情報)を提供できるよう毎月定期的にスタッフの勉強会を行っております。

2011年2月14日

花粉症対策

最近、花粉症でお薬を希望される患者様が徐々に増えてきています。
スギ花粉の飛散開始は、2月中旬~下旬頃の予想で、わずかに飛び始めています。
今年の飛散量は昨年の10倍前後に達し、特に名古屋では20倍以上にもなる見通しです。 早期に内服されることをおすすめします。
当院では、花粉症の各種内服薬に加え、点鼻薬、点眼薬の処方も行っております。
※各種アレルギー検査も行っております。

☆ご希望の方は、お気軽にご相談下さい。

2011年2月13日

こだわりの治療Vol.2 『ダーマローラー療法』

今回は、患者様のお悩み(ご相談)が非常に多い毛穴の開き・ニキビ跡(陥凹)治療『ダーマローラー療法』についてご説明させていただきます。 『ダーマローラー療法』は、当院ではとても人気が高く、リピーターの多い治療です。遠方からも多くの患者様が治療にお見えになります。 『ダーマローラー療法』とは、約200本の極微細な医療用特殊ステンレススチール製針でできたローラーを肌表面の上で転がし、表皮の角質と真皮に微細な刺し傷(穴)を開けることでコラーゲンの増殖・新生を促す治療です。【コラーゲン増殖療法】 この微細な刺し傷(穴)に対し、肌本来がもっている傷を治そうという生理的な創傷治癒反応が起こります。 その結果、様々な増殖因子が分泌され、線維芽細胞がコラーゲンの増殖・新生を促すという自己コラーゲン増殖・新生のサイクルが構成されます。 皮膚の天然保護バリアである表皮へのダメージが非常に少ないので、皮膚に優しい安全な治療です。 各種美容液・成長因子を併用することで、美肌有効成分を効率良くお肌の深部まで導入・浸透させることができ、より高い美肌効果が得られます。 アレルギー反応や皮膚へのリスクがほとんどなく、安全な治療法です。 ※ダーマローラー治療は、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)にとても効果があります。 ※個々の患者様のお肌の症状や程度に応じて、当院独自の方法で治療を行っています。 ※通常、約1~2ヶ月毎に治療を行うことをおすすめします。 ※治療効果には個人差があります。 ☆当院では、“最新電動ダーマローラー” 『FNS(Fractional needle system)』も導入し、治療を行っております。 この最新機器『FNS』は、全国でもまだ約20台しか導入されているクリニックはなく、東海地区では現在当院のみの導入となっております。 『FNS』は、1秒間に約120個(1分間に約6万個、5分間で約30万個)のマイクロホール(微小な穴)を形成することができます。 器具を変えなくてもこの1台で針の長さを最大2mmまで自由に微調節(設定)できます。 従来の『ダーマローラー療法』に比べて痛みが少なく、一定で非常に細かいマイクロホールを形成できるのため、塗布した美容薬剤を効率良くお肌の深部までたっぷりと浸透させることができ、よりいっそう高い美肌効果を実感していただけます。 また、ダーマローラーでは、ローラーの形状のため治療が難しかった凹凸した部位(鼻など)や小さな病変(傷跡など)などもムラなくしっかりと治療することができます。

※毛穴の開き・ニキビ跡毛孔性苔癬(毛孔性角化症)でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。

“最新電動ダーマローラー”
『FNS(Fractional needle system)』

2011年2月9日

こだわりの治療Vol.1 『血小板注入療法』

今回は、当院で人気のある皮膚再生療法(血小板注入療法)『PRP(多血小板血漿)注入療法』についてお話ししたいと思います。
血小板注入療法とは、自分の血液を用いて肌の再生を促す、最先端のシワ・たるみなどの治療方法です。
もともと血液に含まれている血小板や白血球は体に出来たキズを治す働きをしている細胞です。
その血小板と白血球を濃縮し併用で用いることで、ヒトが本来持っている自然治癒力・組織再生力を最大限に引き出すことが可能となり、この治療方法『PRP(多血小板血漿)注入療法』が生まれました。
PRP(多血小板血漿)治療自体は美容治療以外にも、医療の現場において潰瘍治療や歯科のインプラント治療などにも用いられています。
PRP(多血小板血漿)を活性化することによりPDGF(血小板由来増殖因子)、TGF(形質転換成長因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)、EGF(上皮増殖因子)、KGF(角化細胞増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)などの細胞成長因子を放出し創傷治癒に有用であることが知られています。
PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液で自分の肌を再生させる、再生医療を応用した治療法なのです。
自分自身の血液を精製して注入する方法なので、アレルギー反応や感染などの危険性もありませんので安心して治療を受けていただけます。
当院では、アメリカのFDA(アメリカの厚生労働省)の許可、ヨーロッパ医療CEを取得している高品質で安全性の高いキットを用いて治療を行っております。
コラーゲンやヒアルロン酸注入に比べ即効性はありませんが、1週間から3ヶ月で皮膚の修復が起こり、効果が認められてきます。(効果の持続期間には個人差があります。) 従来のコラーゲンやヒアルロン酸注入のように吸収されてしまうものではなく、自分自身の皮膚を修復(再生)する治療なので、長期間に渡って治療効果が認められます。また、繰り返し治療可能です。

<適応>
・額のシワ
・目の周りの細かいシワ、目の下のたるみ・クマ
・ほうれい線
・口周囲のシワ
・ニキビ跡など
※特に目の周りの細かいシワ、目の下のたるみ・クマにおすすめです。

私は以前この治療を導入するにあたり、開発者である京都の吉川病院(美容皮膚形成 部長)川添 剛先生の下で実際の血小板の細かい調整方法から注入方法まで、一から直接指導をいただきながら勉強してきたため、私が特にこだわっている治療なのです。

☆ご興味がございましたら、是非お気軽にご相談下さい。

治療前
治療後


























医療法人 社団 貴順会
吉川病院 美容皮膚形成 部長
川添 剛(かわぞえ たけし)先生

2011年2月3日

待合室風景

今日から待合室のソファーが新しくなりました。
クリニックのシンボルカラーの“ライトグリーン”にしました。
だいぶ雰囲気も変わり、以前からご来院いただいている患者様からも「素敵な待合い室になりましたね。」とお褒めのお言葉をいただきました。

☆ご来院されましたら、是非ご覧下さい。

2011年1月16日

☆休日診療のお知らせ

平成23年1月23日(日曜日)は、休日診療を行っております。
※診療時間は通常と異なりますのでご注意下さい。
<診療時間>
9:00-12:00   14:00-18:00

※この日は岡崎市医師会の皮膚科当番(当直)のため、一般皮膚科・形成外科診療が中心となりますが、美容診療も行っております。
☆皮膚のトラブル(症状)でお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
※当院は予約制となっております。
受診希望の方は、お電話にてご予約をお願い致します。
(ご予約は、診療時間内にお願い致します。)
※診療および処置内容によって、ご予約時間より多少遅れる可能性があります。
ご理解の程、何卒宜しくお願い申し上げます。